荷送りのしきたり(JDPホールディングス株式会社)

新居が決まり挙式の支度がととのったら、新婦の嫁入り道具を新居へ運びます。

挙式の一週間から十日前までにすませておきたいものです。

もっとも近年は運送店からの配達だけで、古来の荷送りを省略することが多くなっています。

新婦側は荷送りをつかさどる荷宰領を、まえもって親類や知人のなかから頼んでおきます。

当日、新婦宅では、荷宰領に、「本日はお役目ごくろうさまです。目録どおり先方へお届けのほどよろしくお願いいたします」と頼んで、荷物目録とタンスのカギを渡します。

荷物目録と荷受書は祝儀用品店やデパートで市販のものがあります。

新居では、新郎と媒酌人が出迎えているので、荷宰領は、「本日はお日柄も良くおめでとうございます。○○家からの荷でございます。どうぞお納めください」とカギを渡します。

新郎側は目録と荷物を改め、「お荷物、確かに目録どおりお受けしました。幾久しく受納いたします。本日はお役目まことにご苦労さまでございました。」と礼を述べます。

荷物を運び終わったら、新郎側では媒酌人と荷宰領に酒肴でもてなします。

運転手や手伝いの人にも別室で食事を出しますが、略式に茶菓をふるまい、祝儀とは別に酒肴科を包むこともあります。

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