〈「管理人」仮説〉
近代管理論は、C・I・バーナードを創始者として、1950年代に米国に登場し、H・A・サイモンらによって精緻化された。
伝統的管理論や人間関係論と比較して「管理人」仮説に立脚し、次の特徴をあげた。
(1)人間は自己実現という高度で多様な欲求に動機づけられ、職場のモチベーションは、 より高次な要求の充足である
(2)人間は制約された合理性のもとで、自主的・多面的で複雑な行動をとる
近代管理論は、組織における人間行動の客観的・科学的分析(行動科学)を通じて明らかにされた事実を前提にしており、経営管理の考え方は、次の特徴をもっている。
(1)フォーマル組織の中での人間関係を重視する
(2)人の欲求の分析の成果を基礎としている
(3)人間の個人的欲求と集団欲求との統合をはかるものである
(4)組織目的達成への努力は、「自我要求」「自己実現欲求」の充足が基本となっている
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