「高齢化」に伴う社会病理について

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アメリカはいまだ高齢化社会であるが、高齢社会になるまでに69年かかると予測されている。

諸外国と比較すると、わが国の高齢化の速度がいかに急であったかがよく分かるが、これは、世界的にみても今までに例をみないものであった。

それでもまだ20世紀末の時点では、わが国の高齢化率は欧米諸国と同じ程度であった。

国立社会保障・人口問題研究所『日本の将来推計人口』(2002(平成14)年1月推計)によると、わが国の、2000(平成12)年現在の高齢化率は17.4%であるが、これが2015(平成27)年には、高齢化率が25%以上に達して、4人に1人が65歳以上の高齢者となり、老年人口が3000万人を超える。

その一方で、生まれる子どもが減る(少子化)ため、わが国の総人口はこの頃から減り始めると予測されている。

高齢者人口はその後も増加を続け、2040(平成52)年には35%前後に達し、人口のおよそ2.8人に1人が高齢者になることが予想されている。

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